アルケミストってあまりなじみの無い言葉ですかね?
ネットで調べてみると、ゲームの会社の名前だったり
世界中でベストセラーになったという本が出てきます。
アルケミスト – 夢を旅した少年
アルケミスト(Alchemist)の日本語訳は
錬金術師という意味です。
錬金術と言われるとイメージが湧きますよね。僕自身、化学にとても興味があるので
錬金術(Alchemy)という言葉はとても好奇心をかき立てたれ、わくわくします!
錬金術 (Alchemy)
なんか、すげー技 !
秘密のレシピ!!
みたいな。
まあ、魔女がツボの中に カエルやトカゲのしっぽ入れてるみたいなのは
黒魔術って言った方がしっくりくると思うんですけど
なんとなく、そんなイメージでしょうかね?
しかし錬金術師というのは、空想の人達ではありません。実在し、社会の進歩に大きな役割を果たしていたんです!
錬金術師たちが近代化学の基礎を作った
彼らが何をやりたかったのかというと、そこら辺の鉄くずなどの卑金属(非金属じゃないよ)から、金などの貴金属を作り出すとか
ハリーポッターやドラクエでお馴染みの賢者の石や
ファイナルファンタジーで名前が出てくるエリクサーなどを作り出す方法を信じて真剣に取り組んでいました。
いわゆる錬金術師たちは古代ギリシャの時代からヨーロッパに限らず
インドや中国など、世界中にいたようです。火薬の発明や、塩酸・硫酸などの化学薬品なども彼ら錬金術師の試行錯誤のなかで発見されたものでした。
しかし、そんな錬金術師たちですが全員が真剣に取り組んでいたわけでもなく
前出の魔女のような怪しいイメージは、当時にもあったようで
「金属を増殖した場合は死刑」という錬金術師を狙い撃ちした法律を作って彼らをを締め出そうとした国も存在しました。
でも、本当に金属を増殖できちゃったら
錬金術師 冥利に尽きるってとこじゃないですかね!
そんな法律を作られても錬金術は廃れることなく貴族などの一部の特権階級が自分用に不老不死の薬を錬金術師に作らせるために研究させるなど
錬金術というものが終わりを見せることはありませんでした。
この錬金術が化学という分野に変わり始めたのが、中世のヨーロッパです。
この時代の錬金術師たちから、みなさんが中学高校で習う化学の本に出てくるような近代化学の基礎を作った研究者たちが出てきます。
ボイル=シャルルの法則、質量保存の法則、アボガドロの法則 などなど
みなさん聞いた記憶があるのではないでしょうか?
この辺りから、一気に怪しげな秘密主義の錬金術が
人類共有の知識で検証実験のできる化学という分野に移り始めました。
錬金術は化学へと移っていったが
今となっては、怪しい錬金術などと言ってられますけれども
当時は不老不死の秘薬 エリクサーや賢者の石という存在を信じて
それを作り出すため懸命に研究を重ねていた人たちが沢山いたんです。
そして現在。
彼らの夢見た卑金属から黄金を作る錬金術。
なんと、現代の化学の力で卑金属から放射性崩壊で金を作り出すということは理論的には可能だという所まで解明されました。
ただ、出来た金(Gold)はたしかに金なのだけれども原子の中に持っている中性子の数が自然界に存在する金とは違っているため、とても不安定で すぐに元の卑金属に戻ってしまうのです。
Chemist (化学者)この単語にalを追加すると
Alchemist(錬金術師)
今では化学と名のついた学問ですが、まだ存在が確認されていない新しい物質や化合物を求め、地道な研究を重ねるその姿はきっと当時の錬金術師たちと根本はかわらないのでしょうね
難しい言葉が色々出てきたのでアルケミストについてはこの辺りで終わり!
中性子などについては、また別の記事でお話ししますね。では!!!
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